2024-10-12(土) 12:50:10

「桜逢祭~Graduation~ について」

お世話になっております。
spacetimeです。

普段はうだつの上がらないサラリーマンをしながら、数か月に1回アニメ関連のDJをやったり、たまに突拍子もないところでイベントを打ったりしながら過ごしています。

私が行っているイベントに、奥多摩の廃校を利用した文化祭型音楽イベント『桜逢祭(おうほうさい)』というものがあります。
2023年、2024年の桜の咲く時期に開催したものなのですが、ありがたいことにとても大きな評価を頂いているイベントです。

その桜逢祭ですが、次回2025/4/5の開催をもって最終回とすることにしました。
https://x.com/ouhousai/status/1844949252612686135

今回はなぜ最終回にするのか、どんな方と一緒にやっていきたいか、などを記していきます。
お時間とご興味がある方は、ぜひご一読ください。

〇参考リンク(過去開催レポート)
https://dropouters.com/spacetime/?p=1025

桜逢祭は、奥多摩の廃校リノベーションスペース「OKUTAMA+」さんを丸ごとオールナイトでお借りして音楽室、教室など全域を利用した文化祭型DJイベントです。
併設のサウナや調理場などもお借りし、音楽の側面だけでなく「文化祭」としての体験をお届けすることを重視したイベントでもあります。

校舎まるごとお借りして、としれっと書いていますがこれが結構大変です。
まず、とにかく領域が広い。
広いということは、それだけ広域をカバーするスタッフを用意しなければならない。
また、18時~7時という長丁場につきその広域をカバーするスタッフの負荷もはかり知れません。

OKUTAMA+さんの元となっている「旧古里中学校」は比較的小規模な中学校ではありますが、それでも各教室に出演するアクトの人数、管理も結構な規模となりました。
前回ベースで言うと、出演者と関係者の総数は100人をはるかに超えています。

まず、イベント運営を行うことにあたって最も重視すべきは安全性です。
この安全性と体験の輝きについて、バランスを取りながら企画を立てています。

自分は過去、15年にわたり秋葉原のイベントスペース、ダーツバー、高架下、ラジオ会館屋上など様々な場所でイベントを行ってきました。
そこには、15年間僕を支え続けてくれたコアスタッフの皆さんがいます。
そう、15年です。
歳を重ね、ライフステージも変わり、昔のような無尽蔵な時間と体力を確保できなくなる年代に差し掛かっています。

あとはまあ、予算面ですね。
個人規模ということで予算に限りがあり、あまり大きなお金の動きを伴うことが難しいというところが課題です。
賃上げに物価高の世の中で、このままでいいとも思っていません。
じゃあ規模を上げてスポンサー付けて業者入れて…
みたいなところが正しい流れになるかと思いますが、それをやった時点でこの文化祭は別のものになってしまうのではないかな、という懸念もあります。

ただ、今が正しい状態でもないです。
これもまた、間違いない。

ざっくりとこのイベントに関する課題を記載したところで、今回の話に入ります。

■最終回とする理由
実は、次回の桜逢祭を開催するかどうかは非常に悩んでいました。
それこそ、夏を過ぎるくらいまでは。
悩んでいた理由は、このイベントが「自分にとって」死ぬほど大変だから、という理由ではなく…

DJや来場者の皆様からは「本当に楽しかった、またやってほしい!絶対!!」というリクエストを本当に多く頂きます。
とてもありがたいことです。

その一方、スタッフからは「いやもうマジで厳しい、続行するなら根本から考え直さないと」という話題が常に出ます。
まことにもって仰る通りです。

2回目もこのギャップを埋めようと色々試してみましたが、完全とはいかなかった。
フォローした分、規模感を上げたので当然と言えば当然なんですが…
それでも懸命に対応して頂いたスタッフの皆様には頭が上がりません。

そんな話を関係者と行っていたところ、どこからか「3年目なんだし、これで卒業ということでもう1回だけやりましょうよ」という話題が出ました。
最後であることも明示して幕を引けるわけだし、落としどころとして絶妙だと感じて今回の決断に至ります。

ここまで第三者からの意見を元に話をしていますが、「結局、お前はどうなんだ?」と問われれば「あと1回は実施してしっかり終わりたい」という気持ちが正直なところです。

また、イベントというものは同じものがいつまでも存在するわけではありません。
楽しいね、と言っているうちに幕を引くことも大切だと思っています。
そういった意味でもちょうどいいのかなと。

■スタッフについて
じゃあスタッフを増員すれば…?
という話になるかと思うのですが、これもまた難しいんですね。
人にはやっぱり相性があって、誰でもいいというわけではないのはイベント運営の経験がある方ならわかるかと思います。
いい人か悪い人か、好きか嫌いか、そういう話と全く別の視点の話です。

また、来場者からスタッフへのシフトという形はできるだけ避けたいという事もあります。
来場者の方は、何も考えずにイベントを楽しんでほしいので。
(そうも言ってられない状況ではあるのですが!!)

基本的にスタッフは、普段こういうイベントに参加されない方を中心に構成しています。
そういう方は、逆にこうしてイベントに触れることでこういう世界があるということを知ってもらいたい、という部分もあります。

端的に言うと、20年前の音ゲー友達の延長上の方が多いですね。
特にゲーム大会運営などのノウハウがある方は、DJイベントに関する親和性も非常に高いと感じています。
来場者から語られるホスピタリティの根源は、こういうノウハウから生み出されています。

上記のような理由もあり、なかなかスタッフを増員することもままならない状態となっています。

…とは言っていますが、スタッフは常に足りないのでいつでも探している日々です。
もし僕のほうから声がかかったら、前向きに検討して頂けると幸いです。

基本的には、スタッフからの横のつながりで募集をかけています。
僕への自薦はお断りする際に心苦しいので、それでも良い方であればというところです(笑
実際のところ、結構な人数のお申し出をお断りしている背景があります。
実は僕ではなくスタッフの誰かに聞いてみたほうが確実だったりします。
横のつながりも明示化されるので。

そんなところではありますが、スタッフの企画運営まわりは今回も最重要課題のひとつとして取り組んでいきます。
ご来場者の皆様には、ぜひ「校則」を守ってスタッフの負荷を最小限にして頂けると幸いです。

ちなみに、スタッフは超過酷なので桜逢祭未経験だけどとにかく参加したいという方は普通にご来場頂くことが一番だと思います。
これはマジで。

■出演者とブッキング
この記事を書いている時点では、過去出演者を含めほとんどの方に声をかけていない状態です。
今回のコンセプトもまだ定まらず、どんなフロア作りにするかも決めていないからという部分が大きいです。
ここは企画がまとまり次第、随時お声がけを行っていきます。

自分のイベントは比較的「いつもの方」が多いイベントです。
この傾向が強いのは、だいたいイレギュラーな場所でイベントを打つので

・このイベントを面白いと思ってもらえるか
・イベントに対して前向きに向き合ってもらえるか
・イベントを一緒に作っていってもらえるか
・連絡のしやすさ
・spacetimeのイベントに関する理解度の高さ

という部分が大きいです。
もちろん、DJとしてのスキルや経験、カラーも大前提です。
主催が求める人物像としては、とにかく連絡や反応が早い人、各種SNSなどで積極的な姿勢を見せて頂ける方、イベントに対して貢献してくれる方、などです。

これは本当にありがたい話なのですが、桜逢祭は本当に多くの方が「出たい」と声にしていただいているイベントです。
ただ、経験した方はわかると思いますが、出演するとなると「メチャクチャめんどくさい」イベントでもあります。
数々の約束事、ひっきりなしの連絡、出演の際も普段のクラブと異なり、イレギュラーな環境である故に自由がきかず、開催後のお願いごとも。

その文化祭の準備まで含めて、すべてを楽しんで頂ける方を望んでいます。
ブッキングを受けたことがゴールではなく、イベントを完遂するところまでを一緒に駆け抜けて頂きたいです。
これは本当に申し訳ない面もありますが、スタッフのシフトにいくつか入って頂ける方とか大歓迎です。

上記を通して、それでもやりたい!という方は過去出演者の方も含めてそれとなくアピールしてくださいw
「声かけていいんだろうか」で見合わせているケースは本当に多いです。

ただ、アピール時も様々な要因からブッキングに至らないケースが数多くあることはご理解ください。(こちらの方が圧倒的に多いです)
これだけ出演者がいるイベントですが、枠が足りないなあ…なんて思うことが多いです。

大前提として、自分が出不精でいろんな方とお会いしていないのがいけないんですけどね!!
ほんとごめんなさい!!

■公募やりたいな
上記みたいな話をしたところではありますが、若干の公募枠を作りたいなと思っています。
こちらは後日、公開しますのでお楽しみに。
そう、いわゆる『入学試験』です。

DJとしての技術も大きな要素ですが、それに加えてイベントとの親和性や前向きさを重視する形にしたいなと思っています。
ちょっと変わった公募になると思いますが、ご容赦ください。
MIX提出はイベントに合わせたものではなく、過去のものや出演動画などでもOKにしようと思っています。
普段のプレイを感じさせて頂ければと。
ジャンルは問いません、気になる方は「入試対策」を始めてみてください。

■「後継者」について
今回であの場所が最後になるのはもったいない、自分がやってでも継続したいという方がいらっしゃったら、ぜひお声がけください。
コアスタッフとしてご招待し、イベントと会場のノウハウをすべて継承します。
今後のイベントでも僕がお手伝いします。(ご希望であれば
あの場所で未来を見せて頂ける方、もしくはこういう「イレギュラーな場所であるが故の楽しさ」を残していって頂ける方に継承していきたいということは、僕にとって最大の願いでもあります。

■終わらせてどうするの
きっとまた、次の遊び場を探して彷徨うことになると思います。
主に秋葉原がターゲットですが、依然として厳しい状況に変わりはないのでどうなることやら、という感じですが。
次にやることは、もうちょっとイベント全体の負荷が低いものがいいですね!
とは思っています。

■結局のところ
現状で決まっているのは日程と最終回というのみで、詳しいところは何も決まっていません!
まずは文化祭の準備のスタートということで、1か月くらいは僕が独自に動く期間になるかと思っています。
「こんな文化祭がいいな」と思う方はぜひハッシュタグ #桜逢祭 を付けてTwitter(X)にコメントください。
参考にすることがあるかもしれません。
単純な「楽しみ!」というコメントも励みになります。
ぜひお願いします。

そんなわけで桜舞う校舎での卒業式、よろしくお願いします!!

“桜逢祭~Graduation~ について” に対する 1 件のコメント

    Hirabar

    ラジオ会館の屋上でお会いして暫く経ちます。
    行きたい行きたいと思っていて行けていない桜逢祭。
    本当に大規模だと思います。恐らく人の導線が相当広がっていることでしょう。
    学校というのは大人数の職員が、生徒を管理して成り立つ物です。これを遥かに少ないスタッフで管理すること相当な苦労を強いられていること想像に難くありません。

    もう少し小さな施設で行うことを検討してみるのも良いのかもしれません。(旧公民館とかですね)
    もちろん理屈もわからないド素人の意見ですが、小耳に入れていただけたら幸いです。

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