ということで宣言通りに5本となりました。
正式には購入したのは4本だったりするけども、そこはまぁ後述ということで。
モチロンサントラも購入しておりますとも。 オルゴールはどうやら遅れているみたいで10月ぐらいに送付されるそうです。
さてさて。 先ほどの日記のお話の詳細を。
スタッフロールとして載っていた件ですが、
今回のファンタジーゾーンコンプリートコレクションに微力ながらお手伝いをさせて頂きました。
主に加担していた部分ですが
・基板提供(ファンタジーゾーンII SYSTEM-E・オパオパ SYSTEM-E)
・ファンタジーゾーンII SYSTEM16版のテストプレイ・意見提示(デバッグ・バグ出しではありません)
・ファンタジーゾーンII(SYSTEM-E)リプレイ<スーパープレイ?>
のあたりを担当いたしました。
■基板提供について
この話、実はさかのぼること今から約1年半ぐらい前の話だったりします。
最初に情報を見たのはたしかmixiの「ファンタジーゾーン」コミュだったと思うのですが、
ゲーサイゲーマガに SEGAAGESプロデューサー 奥成氏のインタビューがあり、ファンタジーゾーンIIDX(当時の製品タイトル)について
『もしアーケード版チームの手で開発されていたら、というIfに挑戦。
元祖マークIII版も当然移植。現在動作するシステムE基板捜索中。』
という書き込みがありました。(後のインタビューによるとかなりダメ元で半分ネタ状態で言っていた話だったんだそうです)
ファンタジーゾーンIIのアーケード基板は自殺電池が含まれているため現存数が少なく、
微妙にレア化しているのが現状だったりでその辺の記事に関してはこの辺の記事でも書かれていますが、
その情報を見た当時って実はファンタジーゾーンII基板をゲットしてからそんなにたっていなかったりするのですが
もうそんな記事を見てしまったからにはいてもたってもいられなかったりで走り書きのような日記を掲載。
ぶっちゃけどうせ見てないだろうけどとにかく叫びたかったってだけの更新でした。
それからしばらくたったときにメールフォームから一通のメールが。
「初めまして。セガの奥成と申します。 2007/1/31の日記を拝見しました。
単刀直入に申し上げますが、是非とも『ファンタジーゾーンII』の基板をお貸しいただけませんでしょうか?」
(メール一部を抜粋)
ちょwwwwマジですかwwww
ていうかなんでヲレのサイトを見てんですかwwww
(後で伺ってみたところ「Webでファンタジーゾーン関連の探し物をしていたらたまたまクボタさんのBlogが目に入った」とのコト)
職場でこのメールを貰ったときには本気でリアクション抑えるのがギリギリでしたwww
二つ返事で返信して、2007年4月某日に秋葉原にてSEGA奥成氏とM2堀井氏に基板のほうの引渡しを行いました。
この当時ではFZII(SYSTEM16)については方針も決まっていない段階で「どうあるべきだろう?」という話とかも
微妙にしてたりしたような記憶があります。
場所が秋葉原だったので、帰りに基板屋に寄ったりとかもしてましたww。
そんなワケで製品版として完成されたファンタジーゾーンコンプリートコレクションですが
ファンタジーゾーンIIに関してはたぶん我が家の基板を元に製作されたモノとなっているハズです。
ちなみにオパオパ(SYSTEM-E)に関しては、テストプレイが終わったあたりにM2堀井さんから電話があり
『念のためアーケード版のバージョン確認(答え合わせ)をしたいので貸していただけないか』との連絡がありまして
急遽貸し出すに至ったワケなのですが、我が家のオパオパ基板は電池が死亡しているものなので
大丈夫なのかなぁと思ったんですが良く考えてみると死んでいるのはセキュリティチップなんで
肝心のゲームプログラム部分(EP-ROM)さえ生きていればどうにかなるんですよねコレ。
M2さんの方にはオパオパの基盤はあるそうなのでその辺でどうにかなるということで、コチラもお貸しいたしました。
#SYSTEM-E基板でFM音源について
今回なぜかSYSTEM-E基板でもFM音源が鳴るようなってますが、
実はアレはもともと基板にFM音源で演奏するプログラムは入っていたんだそうです。
SYSTEM-E基板上ではPSG音源しかないため演奏はされませんが「今回の収録を期に何とか出したい」と
M2堀井さんが語っていたのを思い出しました。
無事に製品版ではバッチリFM音源の選択も出来ていて、素晴らしいの一言ですね。ホントに。
実はだいぶ前のGAME WatchでのSEGA奥成Pインタビューでヲレのことが話題になってたりしました。
記事の真ん中あたりですが、基板提供の話が書かれています。
いきなり自分のことが書かれているんでちょっと焦ったりとかもしました。
(今回の発売についての奥成氏の「発売によせて」でもちょっとだけ書かれています)
■ファンタジーゾーンII(SYSTEM-16)のテストプレイ・意見提示
意見提示というとなんだかもっともらしいようなカンジもしますが、いうならばアーケードの『ロケテスト』のようなモノで
プレイしてみてイロイロと思ったこととか感じたことをどんどんメモしていくような。そんな内容でした。
雑誌などでファンタジーゾーンCCの告知がされるより約1ヶ月ぐらい前の5月下旬に急にメールが来まして。
「現在開発中のSYSTEM16版「ファンタジーゾーンII」を遊んでみませんか?」
ということで二つ返事でこれまた返して早速羽田にあるあの会社へ行って参りました。
(実はTwitterにイマココしてたりとか。 2回目の来訪時ですが)
会議室のような一室で見たディスプレイに出ているのは、なんだか今まで見たこともないけれどなんかどっかで見たような映像が…。
この時のROMのバージョンはもうほぼ完成に近い状態で、ラス面まで遊べる状態でした。
今のバージョンとはゲームバランスとか一部の表示とかが変わっていたりします。
特にゲームバランスについてはだいぶ今とは違う印象ですかねぇ…
このときの共通見解は「1裏のボスがいくらなんでもあまりにも強すぎる」でした。
多分製品版の1裏よりも全然強かったと思います。(木の密度が全体的にもっと多く、ボスの鼻も更に硬かった)
自分の中で一番印象深かったのは「WARPゾーンが出たときに初心者はなんだかわかんないので最初の面ぐらいでいいから
WARPゾーンなんだよって言う表示が欲しい」と言ってたのが反映されたところですかね…。
この頃のバージョンではWARPゾーンはモヤモヤが出てくるだけのものでした。
(製品版では「Go To DARK Side」とか表示される)
テストプレイは6月下旬にももう一度あり、その時点でのファンタジーゾーンII(SYSTEM16)は
ほぼ現在の製品版と近い状態のモノとなっておりました。
…とはいえ製品版の2ボス裏が実はとんでもなく難易度が上がったりもしていますが…
テストプレイ時の2ボスはかなり簡単に倒せましたが… 今の製品版はかなりエグい動きをしてきますね…。
そんなカンジで製品版になってから変更になった部分なんてのもかなりあったりとかして面白いです。
(3大STG祭の時に「なんで2ボスの裏はあんなに凶悪になっちゃったんですか!?」って聞いたのですが
どうやらウチらが体験していたバージョンでは安全地帯があったそうで、そのFIXのため動きがあんなになったそうです)
実はテストプレイの依頼が着てから、おさらいも兼ねてファンタジーゾーンII(MarkIII)を出来るだけ練習しよう!!
とか意気込んでやっていたりした時期もあったんですが、そのBlogを読んだ奥成Pより
「MarkIII版を練習しておられるようですけれども恐らく今回のSYSTEM16版では練習にならないと思いますw」
と言われたりとかもしました(笑
■ファンタジーゾーンII(SYSTEM-E)リプレイ取り込み
もしかしたらまだ気づいていない方も多いかもしれませんが、実は「スーパープレイ収録」には
初代ファンタジーゾーン(6周)と一緒に、SYSTEMーE版ファンタジーゾーンII(ノーミス)が収録されています。
んで、そのSYS-E版ファンタジーゾーンIIのリプレイ担当が実はヲレでした。
(ネームエントリーでKTWって入れてるんでわかるんじゃないかとは思いますが…)
コレはホントにあらゆる意味でギリギリなコトが目白押しだったりするんですが…
2回目のテストプレイ終了時に奥成Pからイキナリ「ファンタジーゾーン(初代)のリプレイ取りませんか?」というオファーがきまして。
一応スーパープレイ担当の人は頼んではいるんだけども多忙な方らしいので保険もかけてということで…
開発用PS2(本体がTESTって書いてあったりする)とテストプレイ時バージョンのROM(とめいっぱいのメモリーカード)を拝借して
持って帰ることにしました。 その帰り道で更に奥成Pから電話が。
「スーパープレイ担当の方から6周のリプレイが取れたとの連絡がありましてー」
『ろ…6周ですか! ヲレ自己ベスト5-2なんで、ソレは抜けないかもしれませんねー』
「そこでクボタさんに再度お願いなんですけど、IIのSYSTEM-E版のリプレイを取っていただけないでしょうか?」
(条件はノーミスALL)
『IIですか!! うおお…自分の持ってる基板に自分のリプレイが入るってコトですかwww』
『ぶっちゃけあんまりやり込んでいないので出来るかどうかかなり微妙ですが… 出来るだけがんばってみます!!』
ということで意気込んで頑張ってみるも何とか命からがら一周して精一杯状態。
コレマジでノーミスとか可能なんだろうか…。
というか雑魚の動きがえげつなさすぎ!!
MarkIIIより処理落ちしないし!!(SYSTEM-EはMkIIIと同等クラスだが、スペック的にはMkIIIより上位)
なによりも5面以降の敵の動きが突拍子もない上に超高速でぜんぜん読めなくて大変でした。
7面に関しては本気で苦行以外の何者でもないかと。
そんな途方に暮れてはいたのですが、それでも何とか1ミスでのALLは理論上可能になるぐらいまでは上達。
問題点は何よりもラスボス。 MkIIIでの戦法がどういうわけか効いていない気がするので独自の道を探すことに。
あれこれやと確かめているうちに、ある特定の位置に居座っているとラスボスがまったく動かない現象を発見。
「これは勝算アリか!?」と思うも位置はちょうどラスボスの真下(笑 しかもズレるとラスボスが動き出すなかなかにシビアな位置。
真下で攻撃となるとHEAVY BOMB一択しかないですなぁ… ちょうど虫4匹目もなんかHEAVY BOMB以外無理そうなので
ボムのほうはHEAVY BOMBでいけば何とかなるんじゃないかな!? という算段で。
と、ココまではよかった…
新たに問題点が勃発。 ラスボスをHEAVY BOMBで進むということは、
そこまでのボスオンパレを全てショットのみだけで抜ける必要が出てきた。
連付だし気合を入れれば何とかなるだろー と思ってたけど思ったよりも甘かった。
7ボスがガチショットのみで戦うとあまりにも強すぎるのだ。
7ボスはショットを当てるか時間がたつごとに回転速度がどんどん上がって収拾がつかなくなってしまう。
TWIN BIG BOMBをもっていれば比較的速めに片付くことが可能なんですが、ボムはあいにくHEAVY一択なのでさぁ問題。
ここで何度も7ボスにショットガチで挑んでミスりまくってました。
つーかぶっちゃけそこまでノーミスにたどり着くのもかなり難しいので、ボスまで到達するのも一握りだったりしますが…
序盤のボスオンパレがだんだん面倒になってきたので、特定のボスをHEAVY BOMBでやっつけ始めるようになりました。
その時にふと思い立ったのが
『序盤のスピードの遅いときにギリッギリまで7ボスに接近してHEAVY BOMB放てばもしかしたら当たるんじゃね?』
と。 早速実行したらコレがまたカスっただけでも大ダメージだったりでヲレ大発見。
「こ… これは勝つる!!!」
とか言いながら数回の戦いの後に、リプレイの収録が完了いたしました。
総プレイ回数は多分50回ぐらい。 連付きでの達成でした。
=当時のTwitterでの激闘の様子=
・全然先行きが見出せない状態の頃
・活路が見え始めてきた頃
・達成した
ということで…。
微力ながらではありますがファンタジーゾーンコンプリートコレクションへのお力添えになれたのではないかと思います。
商品のほうも無事に発売されたということで、SEGA奥成Pの方からソフトも1本頂いたりとかしちゃいました。
この場を借りてお礼申し上げます。 ありがとうございました。
さて、製品が発売されたということで、早速ではありますがコチラのほうでも色々と始めております。
手始めではありますがニコニコ・Youtubeに動画を用意いたしましたので是非ともご堪能いただければと思います。
■ファンタジーゾーン コンプリートコレクション発売記念! SYSTEM-E版 ファンタジーゾーンII 連なしノーミスプレイ
ようつべはコチラになります。 → 前編 後編
製品版のリプレイは連付き(ソフト連射)によるプレイでしたが、だったら連無しでも行こうじゃないかい!ってことで…
コンプリートコレクションでは設定でボタンの連射は事細かに設定が可能ですが、実はSHOPにAUTO FIREが普通に売っています。
3面の隠しショップとかで売っているのですが、ソレを購入してクリアしたんじゃ後半は連付のようなモンだろうよ!ってコトで
あえて購入せず最初から最後まで通しで連なしのプレイ動画を作成いたしました。
コレがまた思いの他難航したりしましたが… なんとか購入日中に達成。
ボスラッシュは思ったよりもボスが凶悪になりやすいので、安全策でHEAVY BOMB使いまくったのですが
結構イイ具合に当たってしまって5ボス~7ボスまでHEAVY BOMB一発で倒すことに成功しちゃってます。
(ネームエントリーのスコアがリセットされているのはリプ作成時のデータが使えなかったかららしい)
何とか成功したのはよかったのですが、もうマゾプレイ以外の何者でもないので決してマネはしないでくださいww
正直言ってもう一回やってくれといわれたらもう本気でやりたくないwww
難易度が難易度ですんで、連付きでも全然問題ないと思います。
ちなみにリプレイ動画はノーミス前提であるため、かなり武器の購入とか制限を入れたりしています。
何でもいいから一周したい方向けとかにいずれ攻略なんかもできればなぁあと言うか、まぁ攻略本作るのでソレ向けのネタになりそうな感じですが…。
■ということで…
夏コミ終了時にもお話ししたかと思いますが、今度の冬コミではファンタジーゾーンの攻略本を出す予定でおります。
収録内容はファンタジーゾーンコンプリートコレクションに収録されている全作品はモチロンのこと、収録することができなかった
作品なんかも含めてさらにさらに集大成な攻略本になればなぁと個人的には考えております。
目下現状の問題点はX68000版ですwww ソフトは確保したけども本体が無いwwww どうしようwww
色々と工面しつつも遂に製品が発売されたので、これからブイブイと攻略していこうかなぁというところです。
目標としては「このボリュームでその値段なの!?」って内容にしたいです。 ええ。本家が本家ですから(笑
そして更にですが、もうまもなく開催されるSS|EXの第5回目ですが
今回はネタを「ファンタジーゾーン」のみでいこうかと考えております。
収録作品+αの音楽を会場で、映像とともに楽しめるよう作成していこうかなぁと。
いろんな意味でファンタジーゾーントリビュートな年末を迎えそうな予感です。
人生賭けてきたゲームですから。 フルモチベーションで限界まで頑張っていこいうと思っています!!
■ファンタジーゾーンCC祭 終わりの言葉
今回こういった機会を与えていただいた株式会社セガの奥成プロデューサー、
ならびに有限会社M2の堀井さんには本当に感謝いたします。 ありがとうございました。
ファンタジーゾーンは幼少の頃におそらく一番衝撃を受けたゲームで(生まれて初めて見たゲームとかではないハズ)
当時の絵日記からもわかるように熱狂的なファンになっていました。
そこからSTGゲーム全体に興味を持ち、更に色々なゲームを経て今の自分が形成されているのもあってか、
やはりどうしてもこのゲーム無くしては今の自分は無かっただろうとしか言いようの無いゲームだと思っています。
社会人になって基板を手に入れたり、何度も何度もやりこんで3~4周はできるようになりましたが
プレイヤーとしてはまだまだ序の口とも言えるような状況ですし、カンストも達成されているゲームだけに
このゲームを通して何か自分ができることをアピールしたい!!というのもなかなか難しいものがありました。
そんな折に基板を持っていたという機会で、お手伝いという形ではありますがこういった開発に
力添えをすることができたことを大変光栄に思っております。
ぶっちゃけた話、学生時代は大学入学当時ぐらいまでゲームデザイナーを夢見ていました。
いや、「いました」と過去形じゃなくてそろそろ30も近くなる今でも微妙に夢を捨て切れていないところがタチが悪かったりしますが(笑
そんな開発の一端を担うことが出来たというのも、自分自身にとっては非常に大きな出来事でした。
開発って何も開発してないで延々遊んでただけですがw
とにかくそういった意味では自分の人生の中に大きな「しるし」を作ることができたかなぁと。
あくまで主観的な話ですが、自分にとってはソレほど大きな出来事だったと思います。
ともあれ本当にありがとうございました。
そして祝福していただいた友人の皆様にも感謝いたします。
なんだかとってもシメの言葉になっちゃっていますが、もちろんファンタジーゾーンの攻略はココからが開幕となります。
自分にとってはこれからが正念場。 このすばらしい作品に恥じることのない「なにか」を残せたらと思い、
これから多方面に動いていこうと思います。
約270行ほどの長文を読んでいただき、ありがとうございました。
今後は攻略メインで頑張っていきますのでご期待頂ければと思います。
サークル「dropouters」レトロアーケード担当: k-two (Kazuki Kubota)
おまけ:まだあんまり情報無いみたいなんで見つかってなさそうなモードのヒント写真でも。
(コレで出てくるモードは自分にはかなり衝撃的でした。かなりやりこみがいのあるモードです!)